第6章 彩音視点

メディカルセンターは完全に封鎖されていた。蓮二が私の遺体を発見した後、彼はすぐに警察に通報した。警官たちは迅速に到着したが、松本医師は混乱に乗じて逃走していた。

私の亡骸は検視官によって解剖のために運び出された。地下室には、精神的に打ちのめされた家族だけが取り残された。

数名のFBI捜査官が現場を確保していた。主任捜査官の高橋は、険しい表情で周囲を見回した。

「予備調査の結果、ここは違法な臓器売買の拠点であったと見られます」

その言葉を聞き、座り込んでいた蓮二がゆっくりと立ち上がった。

「美玲、お前に聞きたいことがある――」

彼の声は枯れていた。

「ここを勧めたのはお...

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