第4章

 一週間のレッスンが、すべてを変えた。

 川端海斗は、まるで生まれながらの乗り手であるかのように、テンペストの背に座っていた。乗馬ジャケットは第二の皮膚のように体に馴染み、彼は馬のリズムに抗うのではなく、馬と一体となって動く術を身につけていた。

「次の障害、準備はいい?」

 私は声をかけた。

 彼は頷き、手綱を握りしめる。テンペストは即座に反応し、自信に満ちた足取りで低い柵へと向かう。彼らは難なくそれを飛び越え、滑らかに、そしてバランスを崩すことなく着地した。

『彼はただ乗馬を学んでいるだけじゃない。私を学んでいるんだ』

 私の癖。私の合図。私が物事をどう進めてほしいか。

 エ...

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