第100章-スリーノック

翌朝、ベラドンナが目を覚ましたとき、心身は驚くほどすっきりとしていて、頭の中は真っ白だった。

城へ来てからというもの、あれほど穏やかに眠れたのは、ひょっとすると初めてだったかもしれない。

彼女はにこやかに顔をほころばせ、伸びをしながら、少し離れたところのカーテンからほのかににじむ赤い光を見つめた。

もう日が昇っている!?

イグナスに誓って、寝坊してしまったのだ。

あわてて毛布をはねのけ、ベッドから飛び降りる。だが頭が少しふわりとして、危うく足元がよろけた。額に手を当て、体勢を立て直すうちに、顔に浮かんでいた笑みはゆっくりと薄れていった。どうして眠ってしまったのか、その理由を思い出した...

ログインして続きを読む