第138話ベッドでのひととき

「服を脱ぎ始めたほうがいい」

ベラドンナは眉をひそめ、彼から離れようとした。だが足は言うことをきかず、いや、足だけではない。身体じゅうが彼女の意思を拒んでいた。

イーライは彼女の緊張に気づかなかったのか、あるいは気づいていても素振りを見せなかったのか、そのまま部屋に入り、仮面をベッドの上に置いた。まるでこの空間のすべてが自分のものであるかのように歩く。その姿は、目を奪われるほどだった。もっとも、激しく脈打つ心臓のせいで、ベラドンナにはそれを十分に味わう余裕などなかったのだが。

彼は振り返り、問いかけるように片眉を上げた。

「もう服を脱いでいてもよかった頃合いだ、ドナ」

「全部……?」...

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