第140章-自由?

今夜は、奇妙なことばかりが起きていた。

その最たるものは、彼の自由だった。

本当に、自由なのだ。

それがいちばん奇妙だった。

リティオは、地下牢を出る途中で斬り捨てられるか、そのあと処刑場へ連れて行かれるか、あるいは再び鉄格子の向こうへ引き戻されるものとばかり思っていた。だが、そうはならなかった。彼は本当に、解放されたのだ。

もうひとつの奇妙なことは、イナイミへ向かう彼らを待っていたのが、家族だけではなく、王室付きの医師が二人もいたことだった。

不可解でならなかった。

イナイミにも医師はいる。なのに、なぜ王はわざわざ医師を同行させる必要があるのか。

彼らが何か途方もない功績を立...

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