第146話エッジ・オブ・インサニティ

彼女の言うとおりだった。

彼女の器は、彼が思い描いていたものとは違っていた。

しかも、もっと良かった。

胸当て代わりの布袋に隠れていても、胸は彼の絵よりわずかに豊かで、太腿ももう少し肉づいているのがわかった。身体にはやわらかな起伏があり、腹も彼が描いたように骨ばって引っ込んではいなかった。

容赦のない蝋燭の灯りが彼を包み、その光は彼の目に、欲するものを貪るように味わわせた。

彼のドンナの器は、まさしく女神のそれだった。

彼は唾を呑みこみ、まばたきをして、我に返るために彼女から目をそらした。

「ここへ来る途中で、レディ・ケストラに会ったか?」

彼は知る必要があった。ケストラがまた...

ログインして続きを読む