第159話天秤に掛かる

翌朝は静まり返っていて、ベラドンナは、自分が眠ってしまっていたと知るや否や、髪をかきむしって引きちぎりたい気分になった。

そんなつもりではなかったのだ。夜通しエリを待ち、あの木の扉枠の向こう――廊下の先から、彼がふいに姿を現してくれるのではないかと願いながら、ただひたすら扉を見つめているつもりだった。

十分待っても彼が戻らなければ、自分で巣穴まで下りていくことさえ考えていた。とにかく、愛しいエリのそばにいなければならなかった。

ベラドンナはアノクに薬を盛って、その隙に巣穴へ向かおうとまで考えていた。どうやって実行するのかは自分でもわからなかったが、その場になれば何とかなると信じていた。

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