第17章-ハローズ・スルー・ノート

ここ数日、彼女は『炎の心』を読み続けていた。手放しがたくて、どこへ行くにも持ち歩き、以前のように何もかもにいちいち気を取られたり、召使いたちに質問攻めをして困らせたりもしなくなっていた。これは本が面白いからというだけではない。ページのあちこちに投げ込まれた王の書き込み――それが理由だった。

いちばん彼女の興味をつなぎとめるのは、その言葉の数々だった。

反論したくなるものもあれば、思わず笑ってしまうものもあり、うなずいて同意してしまうものもある。まるで彼が目の前にいて、同じ本を読みながら彼女に話しかけているかのように。

それに、彼の書き込みを読むたび、彼のことを知っていく気がした。そこから、...

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