第170章-素晴らしい言葉

「できるかぎり早く出立なさらねばなりません、陛下」ケストラはそう言って、まだ寝台の上で弱々しく横たわっている花嫁から身を離した。

ケストラは、あの巣穴で何が起きたのか気になっていた。娘に大きな外傷は見当たらなかったし、体内に異物めいたものがないかも確かめたが、何もなかった。それなのに、なぜこれほど衰弱しているのか。あるいは、竜と接触したことで精神的な重圧か、何かしらの心的外傷を負っているだけなのだろうか。

もし肉体的な異常であれば、医師が見抜いていたはずだ。

あの知らせを口にするとき、彼が玉の汗を流していた様子をケストラは覚えていた。退出を命じられると、彼は花嫁は奇妙な存在だと言い残し、...

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