第171章-もう一つの勝利

馬で移動するのは、エリの性に合わなかった。

この獣は、乗り物にするにはどうにも小さく感じられたが、ほかに選びようがなかった。

この場所にはひどく見覚えがあるように思えたが、わかるのはそれだけだった。

それが自分の衰弱のせいなのか、それともほかに責めるべき理由があるのか、彼には判然としなかった。

森は静かだった。そして、呪われた場所だという噂を恐れて村人たちがここに近づかないという事実は、むしろ都合がよかった。森に入ってからというもの、彼らはまだ誰ひとりとして出くわしていない。

実のところ、ヌクタルの森にはたしかに魔法めいた力があった。だが、村人たちが語るような恐ろしい場所ではない。た...

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