第186話至福の瞬間

「気分はどうだ?」エリの問いが耳にふわりと届き、彼女は瞬きをした。まだ目の奥に星が散るのを止めようとしているところだった。

二人はまだ寝台の上にいて、エリは彼女が無事かどうかを知りたくてたまらない様子だった。

「最高よ」

「痛みは? どこも?」

「ちょっとだけ、ここが――」彼の観察するような瞳がちらりと視界に入った瞬間、声が尻すぼみになった。

エリは過保護なくらいに守ろうとするところがある。

あの、嬉しい侵入のせいで感じた違和感を打ち明けたら、しばらくはしないほうがいいと彼が決めてしまうかもしれない。そうなったら、彼女はどうすればいいのだろう。

「完璧よ。あなたも完璧? あなたは...

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