第187章-読み聞かせて

「イナイミからの報告と一緒に届いたんだ」エリはそう言って、彼女に手紙を差し出した。「すぐ戻る――」

「いて。一緒に読みましょう」

彼の目の奥で何かがきらりと光った。声には、あの茶色の瞳に宿る子どもっぽい期待がにじんでいた。

「本当にいいのか?」

「ええ」彼女はうなずき、ようやく手紙を読めるよう封を切った。

リュティオは彼女に伝えたいことが山ほどあったらしい。まず書かれていたのは、彼女の家族の現状についてだった。

裁判は終わり、母の自由もまた終わった。殺人をはじめとする数々の罪で有罪となり、一週間後には処刑されることになっていた。

父は、妻への判決によって精神的にどん底まで落ちてい...

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