第193章-信頼は大きな言葉

長いあいだその記憶を忘れていたという事実が、どうにも腹に落ちなかった。自然にそうなったとは思えない。

あと、どれだけのことを忘れているのだろう?

いったい、いつからこんなふうに……!?

「大丈夫?」レディ・ケストラの声がふわりと耳に届き、その瞬間、ベラドンナは気づいた。自分が彼女の手をきつく握りしめ、髪に触れようとする動きを引き止めていたのだ。

いつそうしたのか、自分でもわからない。

大丈夫? いいえ、まったく大丈夫ではない。

一度にあまりにも多くのことを理解してしまった。無知の底へ吸い込まれていた自分を引きずり上げる力は容赦なく、そこに伴う理解と知識が息を奪う。窒息しそうだった。...

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