第215章-反発されましたか?

浴室の灯りはひどく薄暗かったが、彼女が見たいものを見るには十分だった。

浴槽の中にいるのはイーライで、うなだれた頭のまま、裸の上半身の見える部分に蝋燭の揺らめく光が滲んでいた。

彼女は二、三歩近づき、そこに他の誰もいないとわかった瞬間、ほっと息をついた。

どうして彼を疑うようなことを考えたのだろう。

もっと彼を信じられるようにならなければ。イグナスにかけて、どうしてあんな考えが頭をよぎったのだ?

彼が自分を裏切る、などと?

ありえない。

水のちょろちょろとした音が、彼がわずかに身じろぎしたことで耳に届き、彼女は急に背を向けて出て行きたくなった。

二人で一緒に湯に浸かったことはな...

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