第224章-他人の人生の中で

(注――アラリスはまだタリアの身体の中にいる。アラリスの名が出る場合は、事情を知っているベラドンナ視点からの言及である。タリアの名が出る場合も中身はアラリスだが、たいてい事情を知らない別の人物の視点からの呼び方である。)

「いいから、私の言うとおりに身体を動かして。ずいぶん柔らかいみたいだし」彼女は何でもないことのように答えた。

「そういうの好きなんだろ」アラリスはうなり声を漏らし、ちらりと彼女を見る。「俺の柔軟性はともかく、お前のほうがよっぽど柔らかそうだがな」

パシン。

彼女の手が空を切って振り抜かれた。

「いてぇ」彼は腕をさすり、痛がり方を大げさにしてみせた。

「ごめんね、タ...

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