第226章-洞窟の謎

壁には文字が刻まれていた。

彼女がこれまで一度も見たことのない言語で、なのにどういうわけか読めてしまう。

「どうしてそれができるの?」アラリスがまた訊いた。言葉が彼女の口からがちゃがちゃとこぼれ落ちるのと同時に、壁の文字に従って角を曲がる。壁に掛けられた松明が、近づくにつれてぱっと灯った。

もう五分ほど、壁の指示を追って進んでいる。

「わからない」ベラドンナは深く考えたくなかった。今はそんなときじゃない。

この洞窟は、背筋が薄ら寒くなる。不気味なほど何もかもが順調すぎたのに、まだひとつの障害にもぶつかっていない。それに、モトゥはタリアを連れ戻しに来ていない。あるいは来ようとしていて、...

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