第236章-間違ったハートビート

「頭の具合はどうだ?」

ああ、イグナスよ、死者の国というのはずいぶん騒がしい場所らしい。

この腹立たしい声は、こんなところにまでついてきたのか。

体を動かすのもひと苦労だったが、じっとしていることもできなかった。自分が横たわっている場所はごつごつと不揃いで、少しも居心地がよくない。

「気をつけろ」

その声はやけに大きく響いた。いや、耳の奥のがんがんする痛みと割れそうな頭のせいで、あらゆる動きが大きすぎるのだ。

彼女は頭を押さえながら、ゆっくりと身を起こした。

「しゃべらないで」

唇をきつく結んだままそう言い、目を開けたときに何を目にするのか、その覚悟を整えようとした。

「それ...

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