第237章-つかの間の感情を操る

「そして、せっかく僕がおまえに興味を持ってやったんだ。おまえは生きていなくちゃならない。経験者からの忠告だ――人助けなんて、自分の得になるときだけすればいい」

はあっ……!

その尊大さが癪に障った。さっき胸が跳ねたのが何だったにせよ、吹き飛ばしてしまうくらいには。

あるいは、その感覚を曇らせたのは怒りだったのかもしれない。

何にせよ、もうそんな気持ちは消えていた。

ありがとう、イグナス。これはむしろありがたいことだった。

「人を助けたからこそ、私はこんな目に遭ってるのよ。この場所に二百年以上も閉じ込められて」

ベラドンナは皮肉っぽい笑いを噴き出した。その代償はあまりに大きかった。...

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