第244章-信頼に打ち勝つ疑い

イグナスに誓って――それは、アラリスが彼女に見せた夢の中の言葉だった。

あの夢でその言葉を口にしたのはエリの兄だった。父親の黒い種牡馬を殺し、その生きものの心臓を小さな手のひらに載せて掲げたあとに。

アラリスが子どもの代わりに作り出した、白い小さな人型の生きもののことも、まだ鮮明に覚えている。夢の中ではその子も見えなかったからだ。ぴょんぴょん跳ね回っては、心臓の「収集」について興奮気味に喋りまくっていた。

夢の中では、二人とも見えなかった。あれは彼が言うところの「つながり」のせいだったのか、それとも別の何かなのか。

もっと強い、何か。

背筋にぞくりとしたものが走り、腕には鳥肌が立った...

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