第5章-1つの致命的な要求

イーライと視線がぶつかった瞬間、彼の頭の中で歯車がぎりぎりと回るのが、彼女には見えるような気がした。話すべきか、それとも黙っているべきか。そして、黙ると決めたなら、そのほうがもっとひどいことになるのだと、彼もわかってしまったのだろう。

「君は壊れていた。だから、僕が必要とするものへと、たやすく形を変えられると思った」

その言葉は、岩肌に叩きつけられた硝子のように、彼女の心を粉々に砕いた。

喉にせり上がった塊を無理やり飲み込み、彼女は彼から目をそらさなかった。

「じゃあ、最初に愛してると言ったときは……どうだったの?」

「愛している」

それは答えになっていなかった。

「最初にそう言...

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