第23章-たくさんの謝罪と混乱

ナディアは境界へと駆け寄り、息を切らしていた。

「どこにいるの?」呼びかけた声は、思わず甲高く裏返る。冷気と、森の空気を染める得体の知れない気配に身を震わせ、震える手の中でランタンの取っ手が小さく揺れた。

どこへ行った? 本当にいなくなってしまった? まさか――

それ以上、自分に問いただす必要はなかった。彼女の目の前に霧が立ち上り、底のほうで赤い光がぼんやりと灯る。そこに立っていたのは――魔女だった。

たった今、祖母が「おまえの母親だ」と告げた、あの幽霊。

「来たのね」幽霊が言った。

「来ないはずがない」唇が震える。「あなたは……私のお母さんだもの」

その瞬間が胸に沈み込んだ。す...

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