第47話食欲不振

ベラドンナがここに着いたときに割り当てられた部屋は、今朝出ていったときのまま、からんとしていた――ほかの誰かがここにいるはずもないのだが。

安堵のため息が唇からこぼれる。緑の膝丈のガウンの巻き上げていた袖を、両手でほどいて下ろした。交易祭の市で売る特注品を仕立てるのに都合がよく、先ほどはそうしていたのだ。

彼女はマッチを擦って蝋燭に火を点けた。これからすることに暗闇のほうが好都合ではあったが、まずは絶対にひとりきりだと確かめなければならない。扉には鍵を、窓はきっちり閉める。

それを終えると、彼女は蝋燭の火を消し、服を脱ぎ捨てた。朝出る前に用意しておいた、藁を編んでふくらみを持たせた敷きも...

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