第35章-たまらないジャズリー

ベラドンナが目を覚ましたとき、まず二つのものが目に入った。

目もくらむような朝の日差しと、絵の具を乾かすために壁に掛けられていた巻物だ。

頭はがんがん痛み、ここがどこかもすぐにはわからなかった。それでも、その絵には不思議と目を引かれた。閉じかけたまぶたをもう一度こじ開け、彼女はさらにじっと見つめる。

描かれていたのは、大きすぎるシャツを身につけ、敷物の上で眠る女。その少し離れた床には、ひとつの灯籠が置かれていた。

ひどく精緻な絵だった。だが奇妙でもあった。昨夜、自分が何かを描いた覚えなどなかったからだ。

そもそも、自分は絵なんて描けない。

待って。

待って待って待って……。

あ...

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