第73章-画期的な(MR 6)

アラリスは呆然とそれを見つめていた。女の首のない胴体が、顔を隠していたヴェールとともに床を転がる。手にしていた宝石も同じように転がり、やがて首のない身体はどさりと後ろへ倒れた。

次の瞬間、女にまつわるすべてが消え失せた。エリの生気のない身体に深々と突き立っていた短剣までもが。

待て――生気のない身体だと?

「モータル」

返事はない。

「兄弟?」

それでも反応はなかった。

アラリスはあわてて這い寄った。エリの目はまだ開いていたが、明らかに何も見てはいなかった。

「いやだ。愚かなモータルめ」アラリスの手は震えていた。エリの胸にぽっかり開いた穴から流れる血を止めようとしながら、彼は吐...

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