第36章-醸し出される嵐

彼女の考えを読み取ったのだろうか。

そんなことが、あり得るのだろうか。

まさか、本当にそんな力まであるのだろうか。

彼には魔法がある。もっとも、彼女がこれまで実際に見たのは、彼がその力を竜に使うところだけだった。けれど、彼について彼女が知らないことは、まだあまりにも多かった。

「夢の中で、そやつはおまえに何らかの意味で親しく触れたのか?」王はもう一度訊いた。今度の声には、先ほどよりもはっきりと怒気がにじんでいた。

もし認めてしまったら、真実を口にしてしまったら、自分に何が待ち受けているのか、彼女にはわからなかった。だが、王が拳を握っては開き、握っては開いている様子や、この花嫁泥棒を討...

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