第97話トンネルの果て

「もしかしたら、何もかも違う結末になっていたかもしれない。もしかしたらエリはまだ生きていたかもしれない。もしかしたら、私たちの子どもも生きていたかもしれない――」

「エリは犠牲を払ったんだ」彼は彼女の頭を両の手で包み込み、否応なく自分へ意識を向けさせた。「何を伴うのか、すべて承知のうえでな。自分の命を、お前の命のために差し出した。あいつは、お前に生きていてほしかったんだ」

ベラドンナはその言葉にまばたきをした。

エリは、自分に生きてほしかった。

「お前があいつを殺したわけじゃない」

「でも――でも、短剣には私の手がかかっていて、私は――」

「お前はあいつを殺していない、ナイトシェー...

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