第6章-起こりそうな障害

約束されし継承者?

救世主?

ベラドンナには、その言葉が腑に落ちなかった。いや、ここで起きていることの多くが、彼女には理解しがたいままだった。

あの門をくぐった途端、別の界へ運ばれる力に体ごと揺さぶられた。全身から力が抜け、立っているのがやっとだった。しかも頭の中では、いくつもの記憶が閃光のように明滅していた。今となっては、その内容すら思い出せない。

だが、いちばん混乱させられたのは、それではない。

アラリスが「エリを連れ戻す助けになる」と言った界に足を踏み入れた瞬間、彼女を迎えたのは戦だった。

それだけではない。アラリス自身が介入せねばならない戦。

それだけでもなく、人々が彼を...

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