第9章-高額な助成金

彼らが洞窟の一画へ足を踏み入れると、薄い帳がそっと払われ、そこにいるチャネラーの姿が露わになった。

アラリスはその場で足を止めた。目に、懐かしさにも似た色が満ちる。

「……おまえ」

寝台に横たわっていた色白の女が、彼を見上げた。眼窩の奥に沈む瞳。骨を覆いきれないほど薄い皮膚。病は相当に深いのだろう。

それだけでもベラドンナは自分の力で助けられるのか不安になったが、アラリスの言葉を聞いた今、気がかりはそれだけではなくなった。

この女はアラリスにとって何者なのか。彼は彼女を知っているのか。

「……母さん?」

かすかな囁き。そこには疑いが刻まれていたが、目の前の存在が、その疑いを否定し...

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