20-フェイタルヒット

ニカが隠れ家の中心へ近づくにつれ、その笑みはいっそう大きくなっていった。

〈継承者〉は戻らなかったのだと、父に早く伝えたくてたまらなかった――父の継承者と、あの得体の知れないものをここへ連れてきた、あの継承者が。

あの死すべき者。

役立たず。

せいせいしたではないか。

二人とももういない。これでようやく、正気が戻ってくる。

ニカはこのことを皆に告げるのが待ちきれなかった。人々の顔から希望が失われ、頼れるのは結局、自分たちしかいないのだと、ようやく思い知る瞬間を見たかった。あの愚かしい幸福も、いつかの自分に起きたのと同じように、ようやく消え去り、何かもっと本物のものへ置き換わるのを見...

ログインして続きを読む