第39話秘密の炎

彼女の目から眠気はたちまち消え失せた。いつベッドを飛び出したのか自分でもわからないまま、気づけば廊下を全力で駆けていた。ラケルの後を盲目のように追い、火の手が上がっているという場所へとひたすら向かう。

近づくほどに、焼ける本の匂いが強くなっていった。

廊下には濃い煙が立ちこめ、肺の奥まで入り込み、彼女は激しくせき込んだ。

そしてついに、たどり着いた。

そこは王の書斎だった。そして、そこは轟々と炎に包まれていた。

すでに衛兵や使用人たちが集まり、水を運んで火を消そうとしていた。その一方で、衛兵たちは中へ飛び込み、王を救い出そうとしていた。

ほどなくして、彼らは王を連れ出した。王は衛兵...

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