第26章-予期せぬこと

「必要な痛みを与えることになってしまったの。心から謝るわ」

ガヤの声が、耳の奥にいつまでも反響した。

ベラドンナは身を起こした。痛みは、血管の中をちくちくと走る小さな刺激に変わっている。視線は、なおいちばん痛む腕の一点へ吸い寄せられた。

皮膚に刻まれていたのは砂時計だった。そこは幾色もの光で淡く照らされ、上部には砂が詰まっているのに、動く気配がない。下部は、息をのむほどきれいに空っぽだった。

アラリスは即座に彼女を引き寄せ、ふたたび前に立って庇った。怒りの言葉を吐き切るより先に、ガヤが口を開く。

「よくも――」

「地図が道を示し、砂時計が残り時間を明かすわ。宝石とつながっている者に...

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