35-海の生き物

竜の領域――主たる隠れ家

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ニカは洞窟のこの一画へよろめきながら入ってきた。手にした剣は檻の床を引きずり、乾ききった血にまだらに染まっている。衣服もまた、数えきれぬほどの箇所に赤い液で汚れていた。戦いの最中にきつくまとめていたはずの赤い巻き毛は、いつの間にか解けて荒々しくこぼれ落ちている。牙は唇の外へとのぞき、爪は長く鋭い。吐く息の一つ一つが重く、怒りに満ちていた。

今日、仲間の隠れ家のひとつが襲撃された。助けが入らなければ、失った者はあれだけでは済まなかっただろう。

数えることすらできぬほどに。

まるで待ち伏せだった。

白の王は、もはや自分たちをただの目障り程度とは見てい...

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