37-裏切り者の失敗

それはもう何時間も前のことだった。

今、彼女たちは選定の闘技場にいた。石の観覧席に腰を下ろし、さまざまなライカンたちが爪と牙で互いを引き裂き合うさまを見下ろしている。

今夜は満月だった。要所要所に松明が据えられ、戦士たちが戦う柵で囲まれた下の空間で起きていることを、余すところなく見渡せるようになっている。

オアナはアニヤを自分のすぐ隣に座らせた。オアナの友人たちも何人か来ていたが、今度は誰ひとり彼女を侮る視線を向けなかった。あの日紹介されたあの者でさえだ。代わりに彼女たちは自分たちの言葉で話し、アニヤには話しかけないことに決めたらしい。ありがたかった。アニヤにはくだらないおしゃべりに割く...

ログインして続きを読む