39-イノセントウラ

紹介は終わり、贈り物を下げるために数人の衛兵がやって来た。

王女は石の観覧席へ戻っていき、アニヤもそのあとに続いた。その途中で、王女を脇へ呼んで自分の疑念を打ち明けようかとも思ったが、そうなれば説明しなければならないことが多すぎた。

耳飾りのことも、それがどうやって自分の手に渡ったのかも話さなければならない。

それに、もし考えすぎているだけだったらどうするのだろう。もし疑いそのものが間違っていたら。

そうなれば、自分が唯一握っている切り札を手放すことになる。そしてこの領域から逃げ出す術を、完全に失ってしまう。

そもそも、ここは彼女にとってまだ馴染みのない領域だった。ここの流儀も、しき...

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