67-彼を連れ戻す

次に司祭が求めたものは、ベラドンナの希望を打ち砕いた。

イーライの持ち物だと?

彼の指輪はセイレーンに奪われ、今になって気づいたが、あの首飾りももう手元にはなかった。

彼のものだと差し出せるものは、何ひとつなかった。

「彼の記憶ならある。それでも使えるんでしょう?」とアラリスが尋ねると、司祭はうなずいた。

「十分に強ければな。だが記憶は厄介だ。無理に引き延ばしてはならぬ。慎重に進めねばならんという警告でもある」そう言って、彼は二人を見た。

「さもないと、どうなるの?」

「狂気……あるいはそれ以上だ。これは精神に関わることだ。精神というものは、きわめて繊細だからな」

ベラドンナは...

ログインして続きを読む