80-チリ

「はい。あなたが裏切り者だという噂が広まっています」

「そう」彼女はそっけなく答えた。

「本当なんですか?」

「本当って?」

ツィリは片足からもう片方の足へと重心を移し、話の流れに明らかに居心地の悪さを覚えているようだった。

「なぜ後継者さまはあなたを見張らせているのです? 何をしたんです? わたしになら何でも話せるでしょう。わたしたちが助けられます、ニーカ」

わたしたち? またその言い方だ。それはツィリが何としてここに来たのかを、あらためて思い出させるだけだった。

連中は本当に何が起きているのか知りたがっているのだ。そうしてその話を仲間内で交わし、背後で彼女を笑いものにするため...

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