111-シノーラ?ベラドンナ?

「ナイトシェード、ジリスのこと、何か覚えているか?」

彼は彼女の前にしゃがみ込んでいた。

この部屋が急に狭く感じられた。さっきまでの気楽さはどこへ消えたのだろう。

「いいえ。足首を治してくれたことと、あなたが投げ捨てたあの金の指輪をくれたこと、それから王と同じ卓に座っていたことくらい。ほかは何も。思い出そうとしてるのに、それ以上は何も出てこないの」彼女は、初めて彼を見た瞬間に胸の奥をかすめた奇妙な既視感のことは言わなかった。

それを口にするのは危険すぎる。

「お前が囚われていない時でさえ、彼女の夢の中にいた。つまり、人の夢に入り込めるってことか? 今でもできるのか?」

「いや。囚わ...

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