122-女王の言葉

「器の保持者はろくでなしだったが、私は違う。あの子の存在で傷つかないでください、母上。もう彼女には存在そのものがないのだから。あの子は本気で自分の身体を留めようとしたけれど、勝ったのは私。私を繋ぎ止めているのは、この目的――」

「お前の目的とは何だ?」女王が鋭く言い放った。

「犠牲となって、残る者たちを救うことです」ベラドンナはよどみなく答えた。

女王の両手が、娘のガラスの棺の表面をそっと包み込んだ。足元がふらつき、ジリスの父が支えてその身を安定させる。

ベラドンナは、あの二人の間に何かあるのではないかと思った。それをジリスが知っているのか、父を憎む理由のひとつなのか、そして何より、自...

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