140-ラバーズ・ミート

エリの地下牢へ向かう道のりは、過去の出来事をなぞるように感じられた。まるで赤い月の儀式のあとに起きたことの閃光がよみがえるみたいに――アラリスが彼女を自分の牢へ導いた、あの時の記憶が胸を刺した。彼女は不安と、彼を想う愛を抱えてアラリスのあとをついていった。そして鎖に繋がれた彼を見つけ、最後には裏切られ、悲しみに沈み、彼への根深い憎しみを抱いたままその場を去ったのだ。

状況は違うのに、また同じような場所に立たされることが吐き気がするほど厭だった。終わってほしい。会って、救い出せていればよかったのに。

彼女は彼の姿を見るより先に声を聞いた。苦悶に満ちた叫び。最悪の光景を目にする覚悟を固めた途端...

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