第7章
宗吾の高級マンションは、金色の鳥籠のように感じられた。ここに閉じ込められて二日。私のスマホとノートパソコンは「精神衛生のため」という名目で没収された。機能が制限されたタブレットが、外の世界との唯一の繋がりだった。
玄関のチャイムが鳴り、キッチンから宗吾の足音が聞こえた。
「彩音、お客さんだよ」
リビングに入ってきたのは、向日葵の花束を抱え、完璧なまでに心配そうな表情を浮かべた赤井沙織だった。
「彩音! 精神的に不安定だって聞いて。すっごく心配してたのよ」
まるで昼ドラでも見ているかのような気分で、私は彼女を見つめた。「私のことを心配してくれてたの?」
「もちろんだ...
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3. 第3章
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