第7話

飛行機が着陸した衝撃が、何年も胸にのしかかっていた重石をわずかに動かしたようだった 。数時間のエンジンの轟音が遠のき、耳鳴りが残っている 。私は座席から動かず、まずは指先で肘掛けの縁を撫でた 。ニューヨークへ向かったあの古い機体とは違う、新しいプラスチックの感触が「ここは別の土地だ」と私に告げている 。空気さえも違っていた 。

「ママ」 蓮が私の袖を引き、小声で、しかし興奮を隠しきれない様子で言った。「着いたの?」 彼の喜びが泡のように弾け、私の心に温かな感触を残した 。「ええ、着いたわよ」

彼を連れて飛行機を降りると、急に鼻の奥がツンとした 。刺激のせいではない、ようやく「故郷」の音を...

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