第124章 もう少し頭を使え!

「本当は、みんな分かってる。私の研究成果を盗んだのは、たぶん藤井輝大よ。ただ、決定的な証拠がない。だから本人が認めない限り、こっちからは手出しできない」

「でも今は違う。藤井愛美はあいつのところに長くいたんでしょ。行動を全部把握してるとまでは言わないけど、何かしら――断片くらいは聞いてるはず」

「私、あの子にずいぶん手を貸してあげた。そろそろ、向こうが私に返す番よ」

松本淳太が首を傾げる。

「そこまで言い切れるのか。藤井愛美が必ず協力するって」

「協力しないなら、誰に頼るの?」

藤井心海は即座に言い返した。

「大丈夫。あの子には、私に頭を下げる日が来る」

藤井心海がそこまで断...

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