第139章 スパイ

その問いに、松本淳太はどう答えていいかわからなかった。

藤井心海も、最初から彼に答えを期待していない。視線を窓の外へ逃がす。

「私ね、考えちゃうの。キャロラインって、いったいどんな人だったんだろうって。最初から私を騙してたの? それとも、近づいてきたのには目的があったの?」

「藤井輝大が、いつから私を狙ってたのかもわからない。キャロラインと藤井輝大が、いつ繋がったのかだって……」

「私、馬鹿みたい。ずっと目隠しされたまま踊らされてて、全部バレてからようやく、自分がどれだけ間違ってたか思い知らされた」

「キャロラインは途中から変わったの? それとも最初から、性根が歪んでた?」

「心...

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