第91章 松本淳太は君の言うほど良くない

藤井家が藤井心海にいつまでも突っかかるつもりなら、それは自分から死にに行くようなものだ。そのときは容赦しない。

藤井心海は「昼は食べない」と言っていたが、松本淳太は先に機内食を手配しておき、彼女を起こして食べさせた。

昼食を終えると、二人はそのまま飛行機に乗って出発した。

藤井心海が荷物を収めて席に落ち着くと、松本淳太が水の入ったカップを差し出す。

「ありがとう」

受け取って、二口ほど口をつける。

松本淳太は彼女の横顔を見て言った。

「今日、なんだか機嫌がいいな」

「そりゃそうでしょ」

藤井心海はくすっと笑う。

「藤井愛美の件、片づいたし。あの子、F国に行くんだって。向こ...

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