第7章
「ひざまずいてる。デイメン・ハーグローブが、ほんとうにひざまずいてる……」
デイメンはホールを横切り、私の前へ進み出ると、そのまま膝をついた。床の上。部屋にいるすべての狼の前で。
「セレン」声はひどく小さかった。
「彼女に何ができるか、俺はわかっていた。それでも何も言わなかった。全部、俺の責任だ」
私の身体からは、もう何もかもが尽きていた。言葉が見つからない。目を閉じ、涙が落ちるに任せた。
放送はまだ続いていた。見ている全員が見たのだ――デイメン・ハーグローブが、自分のパックハウスで膝をついているところを。
ホールがざわめきで割れた。
「アルファがひざまずいてる。密売人...
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