第7章

丸三日間、私は悟を避けていた。授業へは違う道を使ったり、図書館のいちばん奥の隅に隠れたり、千恵に食事を運んでもらったりまでした。でも、彼の視線、あの執拗で、突き刺すような眼差しは、どこまでも私を追いかけてくるようだった。

「俺を避けてるだろ」四日目の夜、図書館の裏口からこっそり抜け出したとき、彼はそこに立っていた。

月明かりの下、彼は疲れ切っているように見えたけれど、頑固でもあった。明らかに、私を待っていたのだ。

「避けてなんかないわ」私はバッグのストラップを強く握りしめた。「ただ、忙しかっただけ」

「三日間だ」彼は一歩、また一歩と近づいてきた。「三日間、お前は俺の質問から逃げ続...

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