「夜の宿りと、解けた緊張」

「は?」

「明日の夜も続けて」

祈はその言葉の意味を掴みかねた。

「これは——」

「今日が最後になるのは嫌だ」

「どういう意味?」

朔は詳しく説明せず、「来ればわかる」とだけ言った。

祈は彼の顔を見た。反論の糸口が見つからなかった。

「明日の夜六時、車を外に回しておく」彼が一方的に決めた。

反論しようとした。でも今日ここまでの時間とは何かが違う表情が彼の顔にあって、それが何なのかうまく言えないまま、言葉が出てこなかった。

立花がカップを手に、視線を横へ逸らし、二人に背を向けた。

食事が終わると、祈はバッグを持って立ち上がった。「送ってもらえますか」

「運転手は上がった」...

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