「夜景の名前」

祈は首を横に振り、手を広げる絵文字を返した。

 

慎がくれた機会は、自分の力で掴まなければならない。何かあるたびに人を頼るのは、自分の無能を認めるのと同じだった。

 

しばらくして紬が席を立ち、プロジェクトの資料を整理しようと手を伸ばした。

 

資料が紬の手に渡った瞬間、凛香が険しい顔で近づいてきた。資料を取り返した。

 

「これはこのグループのプロジェクトです。外部の人間が口を出す必要はない」

 

紬は引き下がるしかなかった。

 

「浅野さん、このプロジェクトは単独で進めること」凛香の声は硬かった。「それが条件です」

 

「三日間でこれだけの作業量を一人でこなすのは、正直かなり難しいです」祈...

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