「答え」

軽い口調だった。祈には馬鹿げて聞こえた。

「外にいくらでもあなたと結婚したい女がいるでしょう。そっちに行けば」

「通りにも男はいくらでもいる。なんで適当に一人捕まえて結婚しない?」朔は眉一つ動かさなかった。

「同じことだ。俺と結婚したい女がどれだけいようと、俺が娶る気にならなきゃ意味がない」

一歩、前に出た。

「浅野祈。俺はお前が好きだと言った。だからお前のわがままも、悪い機嫌も、全部呑んできた。他の女なら——」

言葉が途切れた。続きは出なかった。

「首を絞められた方がましだわ」祈は視線を逸らさなかった。

「あなたの言う『好き』なんて、新鮮さと支配欲でしょ。神宮朔、あんたはただ...

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