「招待状のない夜」

横浜。 昼。

警察署のカウンター。

「成人が連絡不通になってから七十二時間未満で、身の安全を脅かす明確な証拠がない場合は、受理はしますが、現時点では捜査には入れません」

カウンターの向こうの警官が、記入済みの書類を戻してきた。態度は悪くなかった。ただ事務的な語調に、どこにも余地がなかった。

「新しい情報が入りましたら、いつでもご連絡ください」

祈は薄い受理票を持って警署を出た。

日差しが強かった。横浜駅の周辺は人が多かった。路肩に立ってスマートフォンで宿を調べた。

一番安い宿。南口から徒歩八分。ビジネスホテル、シングル、一泊四千八百円。

部屋は狭かった。シングルベッドが三分の二...

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